1-A09 風船3Dプリンタの実現に向けたパウチの熱融着パターンと変形角度の調査
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1-A09 風船3Dプリンタの実現に向けたパウチの熱融着パターンと変形角度の調査
石黒 凜(慶應義塾大学),鳴海 紘也(慶應義塾大学)
インフレータブル構造は,キャラクターバルーンなどの軽量・大型形状を実現する上で有用である.しかし,複雑な形状のバルーンを作製するためには,一般に複数の平面パターンを接着して曲面を実現する必要があり,設計・製造コストが高い.そこで本研究では,インフレータブル構造により軽量かつ大型の形状を試作する別のアプローチとして,風船3Dプリンタを提案する.風船3Dプリンタとは,2層のプラスチックフィルムをRoll-to-rollで断続的に熱融着することで,実質無限長かつチューブ状のパウチモータを作製し,Fused Deposition Modeling(FDM)方式の3Dプリンタの要領で積層することで目標の立体形状を実現する造形方式である.チューブは一定間隔ごとにあらかじめ計算した方向へ曲がっており,全体として目標の形状を取る.本稿ではその予備調査として,先行研究を参考にした熱融着パターンと変形角度の調査を行った.